個人事業主は口座を分けるべきか──義務はない、でも分けなかった1年目を私は後悔した
独立1年目、私は生活用の口座ひとつで事業を回していました。 家賃も、客先からの入金も、飲み会の割り勘も、全部同じ通帳。確定申告の直前、その1本の明細を1行ずつ「これは仕事、これは生活」と仕分けする作業で、丸2日が消えました。分ければよかった、と心から思ったのはこのときです。 ...
独立1年目、私は生活用の口座ひとつで事業を回していました。 家賃も、客先からの入金も、飲み会の割り勘も、全部同じ通帳。確定申告の直前、その1本の明細を1行ずつ「これは仕事、これは生活」と仕分けする作業で、丸2日が消えました。分ければよかった、と心から思ったのはこのときです。 ...
独立して最初の数か月で、私はクレジットカードの審査に一度落ちました。会社員のときは何枚でもすんなり作れたのに、屋号だけの個人事業主になった途端、同じ会社のカードで落ちた。「収入の額」ではなく「安定して勤めているか」を見られていたのだと、そのとき初めて実感しました。 ...
「経理をやるのに資格はいりますか」とよく聞かれます。結論から言うと、資格がなければ経理の仕事ができないわけではありません。私自身、経理からSAPの導入に進みましたが、現場で決定的に効いたのは資格そのものより、決算を締めた経験でした。とはいえ資格が無意味かというと、そうでもない。効く場面と効かない場面があるだけです。この記事では、代表的な資格を「どの場面で効くか」で分解します。試験の要件や範囲は改定されることがあるので、受験前に各試験の公式情報を確認してください。 ...
「経理は在宅でできますか」とよく聞かれます。答えは「業務による」で、身も蓋もないのですが、そのわけ方を知っておくと、求人選びもキャリア設計もぐっと現実的になります。私はSAPの導入プロジェクトで多くの会社の経理部門を内側から見てきましたが、同じ経理でも、ほぼ完全在宅にできている会社と、月末は必ず出社の会社とがはっきり分かれます。この記事では、経理のどこが在宅にでき、どこが出社に残るのか、そして家で評価される人の条件を整理します。 ...
「40代の経理転職はもう厳しい」——そう思い込んで、動く前から諦めている人にたくさん会ってきました。私はコンサルティングの側から、事業会社の経理部を数多く見てきましたが、実感はむしろ逆です。決算をきちんと締められる人は、どの現場でも足りていない。厳しいのは「年齢」ではなく、「何ができるかを具体的に語れないこと」です。この記事では、40代の経理転職の現実を、市場で足りない人と余る人の分かれ目という切り口で整理します。 ...
「SAP FIコンサルタントって、結局なにをする人なんですか」。経理からこの道を考えている人に、いちばん多く聞かれる質問です。求人票には「FI経験者募集」とだけ書いてあって、中身の仕事が見えない。私は経理を出発点にSAP FIの領域に入り、今も現場に立っています。この記事では、SAP FIコンサルタントの仕事内容を、抽象的な役割説明ではなく、実際にどの工程で何をやっているかまで分解します。「設定する人」という一言では全然足りない、その中身を渡します。 ...
「経理のスキルで、副業ってできるんですか」。独立してから、経理をやっている人にいちばん多く聞かれる質問の一つです。答えは、できます。しかも経理は、数ある職種の中でも副業と相性がいいほうだと思っています。ただし、いきなり大きく稼げる甘い話でもない。この記事では、経理・財務のしくみを直す仕事をしてきた私が、経理の副業で現実的にお金を得る道を、盛らずに整理します。会社を辞めずに、経理の力を少しずつ外で試したい人に向けて、始め方とつまずきどころを渡します。 ...
「もう経理をやめたい」。月末や決算期の夜に、ふとそう思ったことがある人は多いと思います。私も会社員時代、締めが重なった週の帰り道で、何度もそれを口の中でつぶやきました。ただ、あとから振り返ると、あの「やめたい」には全然ちがう理由が二つ、いつも混ざっていました。切り分けないまま勢いで辞めると、次の場所で同じ景色を見ることになる。この記事は、経理をやめたい気持ちの正体を一度ほどいて、辞める前に「自分は本当は何から離れたいのか」を整理するための記事です。経理という仕事をやめる話ではなく、その前に一回だけ立ち止まる話です。 ...

「経理でフリーランスとして独立して、本当に食べていけるのか」。この問いの前で何年も足踏みしている人を、私は何人も見てきました。私自身、早稲田を出てアビーム、アクセンチュアと経理・財務の現場を歩き、最後は会社を辞めて自分の会社を作った人間です。だからはっきり言えます。月次決算を回せる、仕訳が読める、それは確かな力です。でも、経理のフリーランスを考える人が本当に怖いのは、その力が会社の外でいくらの値段になるのか、誰も教えてくれないことなんです。この記事では、経理の実務を「安い手仕事」で終わらせず「高く売れる武器」に変えるための現実的な二つの道と、踏むべき順番を、当事者の本音で書きます。 ...