マイクロ法人は誰に効くのか──社会保険料が下がる仕組みと、独立コンサル1本の人に効かない理由
独立して数年、国民健康保険の通知を開いて固まった経験があるなら、この言葉はどこかで目にしているはずです。マイクロ法人。 やっていることは単純です。個人事業はそのまま続けながら、別に小さな法人をひとつ作る。法人から自分に役員報酬を少額だけ払う。それだけで、国民健康保険と国民年金から、健康保険と厚生年金に乗り換わる。 ...
独立して数年、国民健康保険の通知を開いて固まった経験があるなら、この言葉はどこかで目にしているはずです。マイクロ法人。 やっていることは単純です。個人事業はそのまま続けながら、別に小さな法人をひとつ作る。法人から自分に役員報酬を少額だけ払う。それだけで、国民健康保険と国民年金から、健康保険と厚生年金に乗り換わる。 ...
独立して2年目くらいになると、誰かに言われます。「持続化補助金、出してみたら」と。 名前は聞いたことがある。販路開拓に使えるらしい。50万円くらい出るらしい。そこまでは分かっていて、公募要領を開いた瞬間に閉じる。だいたいこの流れです。 ...
「報酬が入らないんですが、貸倒損失で経費にできますか」。 この質問を受けたら、私はまず順番を止めます。経費にする話は最後です。落とせば税金が少し減るだけで、手元のお金は戻りません。100万円の未回収を経費にしても、返ってくるのはその税率分だけです。残りは消えたままです。 ...
会計ソフトを使えば、青色申告決算書は自動で出てきます。だから書き方を知る必要はない——と思っていた年に、私は貸借対照表が1円合わない状態で3月14日を迎えました。 ...
独立して最初に金額で驚いたのは、税金ではなく国民健康保険料の通知でした。 市区町村の国保は、前年の所得にほぼ比例します。売上が伸びた翌年ほど重い。しかも住民税と同じ時期に来る。ここで「所得が上がっても保険料が変わらない仕組みがある」と聞けば、誰でも気になります。 ...
独立してから最初に手が止まった仕訳は、経費の按分でもインボイスでもありませんでした。 事業の口座から生活費を引き出したとき、何と書くのか。 ...
e-Taxの話は、たいてい「電子化に付き合うのが面倒」という文脈で語られます。それだと動機になりません。 正しい動機はこれです。e-Taxで送るかどうかで、控除額が10万円変わる。 ...
毎年1月の終わりから2月にかけて、同じ質問が来ます。 「支払調書が届かないんですが、確定申告できませんよね」 できます。むしろ、届かないほうが普通の場合もあります。ここを誤解したまま2月を過ごすと、届くはずのない紙を待って申告期限を削ることになります。 ...
「スマホ代って、何割くらい経費にしてますか」 独立したばかりの人から本当によく聞かれます。相手が欲しいのは「5割」「7割」という数字です。でも、この質問には正解の割合がありません。割合を当てる作業ではなく、区分の根拠をつくる作業だからです。 ...
会食のレシートを財布から出したところで、手が止まる。この一枚は経費になるのか。金額が大きいほど、迷いも大きくなります。 独立した人がまず知っておくべきなのは、個人事業主の交際費に金額の上限はないという事実です。ただし、これは「いくらでも入れていい」という意味ではまったくありません。順番に整理します。 ...